日本名の「にんにく」の語源ですが、2つの有力説があります。
1つは、その強い匂いからきたという説で、ニホヒニクム(匂悪・匂憎)が縮まってにんにくになったとするものです。またカニホヒニク(香匂憎)からという説もあります。
もうひとつは、がまん「忍辱(にんじょく)」という仏教用語から出たとするもので、忍辱とは、仏教の「あらゆる困難に耐える、辱めを忍ぶ」ということ。
実は仏教では、にんにくは精力がつき過ぎて修行の妨げになるとして食用禁止になっていたそうです。今日でも、禅宗の山門には「不許葷酒入山門(葷酒:くんしゅ。くんはネギ属の総称、山門に入るを許さず)」という御札が掲げられています。
しかし、僧侶達はスタミナ食として、「隠れ忍んで食べた」ということから「にんにく」と呼ばれるようになったようで、こちらが通説になっているようです。
にんにくの名称と方言
にんにくは日本の古名では大蒜(おおひる)、朝鮮ではピル、漢方では大蒜(たいさん)、古名では葫とも書きました。
最近はあまり耳にしないですが、各地方には次のような方言があったそうです。
ニニク(島根・広島)、ニニグ(秋田)、ニニョグ・ニニョゴ・ニンニョゴ・ニンニョグ(津軽)、ネネク(島根)などがそうです。
仏教は避けられていたにんにくですが、日本でも古くから「魔除け」としては使われていたようです。
昔からにんにくの産地である青森県では、弘前市郊外の鬼神社で毎年5月の収穫期に「にんにく祭り」が開かれているそうです。神前ににんにくを供え、民家の戸口ににんにくをつるし、悪魔や病魔から家族の身を守るという風習が、江戸時代から続いているといいます。
これと似たような話がヨーロッパにもあります。にんにくをかざしてドラキュラから身を守るというのは、みなさんもご存知のお話だと思います。
遠くはなれた日本とヨーロッパで、「魔除け」として同じようににんにくが用いられていたなんて、ちょっと不思議ですよね。
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